ナース エルの55歳からの挑戦
- 肥満との戦いと減量
- 慢性の胃痛と頭痛の改善
- 自然療法との出会い
肥満との戦いと減量
2014年、7月中旬、私は1冊の本をAmazonから購入した。「奇跡が起こる半日断食 朝食抜きで高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチが続々治っている」甲田光雄著。
40代になった時、体重は少しずつではあるが、増えることはあっても減ることはなくなった。小さい頃から20代までは痩せていて、体重を心配することはなかった。それが、結婚し、子供たちを生むたびに増加した体重は妊娠前の体重に戻ることはなかった。30代後半で50kgに近くなる。さらに40代になるとさらに増えていき、ついに50kgを超え始めた。「え〜、あまり食べてないのに何で….?」と焦る日々だったが、何をしても痩せない。
50代を超えると、体重増加に歯止めが効かない。54歳の夏は、食事もさらに減らし、1週間に5〜6日間は近くのスポーツセンターに通い、30分のランニング、20分の筋トレを2ヶ月近く続けた。でも、体重は0.1kgも減らない。
55歳になり、体重はさらに増加し、ついに57.5kgと肥満状態。「胃痛もあって、あまり食べないのに何で〜」と体重計に乗るたびに泣きそうだった。20代の頃から数えると15.5kgの増加だ。
もうこの頃には、空気を吸うだけでも太るのではないか、と絶望的だった。
甲田光雄先生の本もそうした諦めの状況で注文したのだった。
本を読み始めて、18時間食事を食べないことが体重減少につながり多くの病気を治せることになる、ということを読んだとき、「なるほど」と思いながらも、18時間も食べないってことができるのか?いや、1日ならまだしもそれをずっと続けられるのか、と思った。しかし、何をしても落ちていかない体重を見て、とにかくやってみようと始めたのが7月中旬。夕方6時から7時の間に夕飯を食べ、食後に犬の散歩で30分ほどの散歩。次の日は午後12時ごろまで何も口に入れない。朝一杯のコーヒーは飲んだりしていたが、それ以外は本のとおりにやってみた。仕事は夏休み中だったので集中できた。
そのまま1週間ほど続けてみた。面白いことに12時すぎても、「もう少し頑張れそう」と思いさらに1時間絶食を続ける。ようやく午後1時過ぎに昼食を普通量食べる。夕方も同じように普通の量を食べる。この頃には、体が軽くなり、服も緩くなってきていた。体重4kg減少。断食の効果にびっくりしながらも18時間断食を継続。8月中旬仕事に戻ると同僚から「痩せたね」と言われて嬉しかった。8月末の健康診断で50kgだった。7.5kgの減少。さらに断食を続けていくと3ヶ月超えた頃に42.5kgとなる。若い時の体重に戻ったのだ。
一番嬉しかったのが、娘(痩せていた)が昔履いていたジーパンが履けたのだ。これには掃除の手を止めて一人で大感激。
運動よりも食べない時間を増やすことが減量には1番の効果あり、と感じた年でした。何かの本で、スポーツトレーナーの女性が言っていた言葉をしっかり心に止めた。「運動では痩せない」と彼女は言っていたのだ。
慢性の胃痛と頭痛の改善
40代の頃からの仕事、子育ての無理がたたってか、慢性の胃痛はひどくなるばかりで、50歳になった頃には薬漬けのような毎日。医院で出してもらった胃薬は最初の2週間ほどはよく効くので、「今度こそはこのまま良くなるかも」、と淡い期待を持つのだが、1ヶ月過ぎる頃には効果がなくなり胃の痛みが出てくる。また、新しい胃薬を処方してもらうが、これもまた同じ経過をたどり効かなくなる、ということの繰り返し。
不思議なことに、(この頃ははっきりとは気がついていなかったが)胃痛がある日は頭痛もあり毎日が辛かった。ただ、仕事中はそんなことも言っていられないので、黙々と忙しい毎日との葛藤の日々。週末になると寝込む、ということの繰り返し。「このまま私は胃がんか何かで50代で死んでしまうのだろうか」と毎日不安でした。胃カメラの検査をしてもいつも「胃の中はきれいです」と言われるだけ。
ある時、医師に「こんなに胃薬をとっているけど、副作用はないのですか?」と聞いてみた。医師は「これは最新の薬で副作用はないのよ」と言われ、その言葉に安堵した。しかし、その後、週刊誌等で 私が長年にわたって使っていたプロトンポンプ阻害剤(胃薬)での重篤な副作用が取り上げられるようになった。
体重のコントロールはできたが、胃痛と頭痛に悩んでいた2014年11月初旬の土曜日、私はミーティングがあったため駅まで小走りに走っていたが、突然足を取られて転倒。起き上がり膝の擦り傷が少しあったが、大丈夫だろうと走ろうとしたら、左脚の甲に激痛が走る。「骨折?いやいや、ただ転んだだけだよ。捻ったのかも」と心の中でいろいろ考えながら何とか駅につき電車に乗り、ミーティング会場まで向かう。足には激痛が走り、途中の薬局で救急処置のテーピング、冷えピタ等を購入し、会場で応急処置。しかし、ミーティング中もあまりの痛みに、途中で抜け出し救急病院に行きレントゲンを撮ってもらったが、結果は骨折だった!
本当にびっくり。ただ、少し地面の盛り上がりに足を引っ掛けて転んだだけだったのに….
その時、週刊誌に書いてあった胃薬の長期使用による副作用の一つと報告されていた骨粗しょう症のことが頭に浮かんだ。さらに、「そういえば、最近は物忘れが激しい気がする。えっ、もしかしてこれも胃薬の副作用の可能性と言われる認知症の始まりかもしれないということ?」。
この時、私はパニック状態。ギブスをしてもらい帰宅した後、ずっと考えていました。もう、この胃薬は取ってはいけない。でも、この長年の胃痛はどうやってコントロールする?
自然療法との出会い
もう、医師に頼るのはやめて、自分で他の方法で胃痛のコントロールしよう。自分の体の問題にちゃんと向き合っていこう、と思ったのだ。でもどうやって?
それからインターネットでの検索を続けていった。ある日、胃痛にはアップルサイダービネガー(リンゴ酢)が効くというのを見つけ、試しに飲んでみた。そうしたら、痛みが治ったのだ。「えっ、でも酢って酸性だから、よくないんじゃない、何で痛みが消えるの?」とびっくり。でも何でもいいから確かに胃痛に聞いている。それからはリンゴ酢を食前に大さじ1杯を水に入れて飲んで食事をした。
よく効いていたのだが、酢は出かける時の持ち運びが問題だ。またインターネットで検索を始める日が続いた。(つづく)