注:このブログの内容は、ナースエルの経験・感想を書いています。体調不良があるときは必ず医師に診てもらうことをお勧めします
胃痛との戦いと自然療法
医師からもらう胃薬の効果が4週間ぐらいで無くなり、また別の胃薬を処方してもらう、また効かなくなる。またしばらくして他の胃薬をもらう、そして数週間後には効かなくなるということの繰り返しだった40代後半から50代まで。このまま、ずっと薬漬けの後に、60代になったら寝たきりになり、母のように認知症がひどくなり、死んでいくのかな〜と暗い思いに囚われた日々。なんとかしたいと思っても、薬を飲まないと、胃痛に苦しむし、頭痛も出てくる。それは、嫌なのでやっぱり胃薬を飲むしかない….辛い日々でした。
その時出会ったのが、機能性医学(ファンクショナルメディスン)で、サプリを使って胃酸を増やすことで胃痛の軽減をはかるというやり方を学んだのです。それは私の胃痛には凄く効きました。
そういう経験を通して今の私は、現代医療の医師に診てもらったり、処方薬も必要なときは利用しますが、それ以外はなるべく自然療法を試すようにしています。それは、昔の私からはとても考えられないことです。アメリカにいる時から、頭痛があるからとほとんど毎日、痛み止めを取り、自然療法と聞くと聞く耳持たず、「そんな自然療法で病気が治るわけがないじゃない」と思っていました。
でも今はそうではありません。痛み止めは痛みを軽減してくれますが、どんなに良い薬でも副作用もあるのです。だから、漢方薬、断食、アロマセラピー、ホメオパシー、ハーブと色々な自然療法を取り入れ自分の健康を保つように納得のいく治療法を取り入れるようにしています。
私たちは、自分自身の健康の重大な責任者(社長)です。人生ではいろいろなことを自分で決めるのに、なぜか健康のことは医者に丸投げで自分で答えを見つけようとしません。
なぜでしょうか?生まれた時から健康のことは医者に任せていればいい、というふうに教わってきたからでしょうか?でも、今はインターネットがあります。図書館に行かなくても、たくさんのことが調べられます。
機能性医学との出会いから
その後、機能性医学をもっと知りたいと思い、いろいろと検索していた時に知ったのがマーク・ハイマン医師(Dr. Mark Hyman)の存在でした。彼は食事は体に必要な薬だと言っています。その頃から、ポッドキャストで彼の話を聞いたり、他の機能性医学の専門家の話をたくさん効くようになり、だんだん健康オタクなっていきました。
機能性医学を始める医師によくあるようですが、クリスさんとハイマン医師ともに非常に重い病気になり、何人もの医師に診てもらったが改善せず、最終的に機能性医学に出会い病気を克服した、ということです。
機能性医学は、時間をかけて患者の病気の根本原因は何かを追求し、それを治療していくというものです。私たちの体は全ての機能がつながっています。胃だけを診て治療はできないし、肝臓だけ、肺だけ、脳だけと切り分けて治療するのではなく、すべてがつながっていることを理解しながら、治療に取り組む必要があるということです。
私の胃痛も、症状だけを診て胃薬をだけを出すのではなく、胃痛の原因は何かと考えて治療するべきだったのでは?でも、胃痛を訴えて医院に行くと、数分話を聞いただけで、胃薬の処方、そして胃カメラを勧められ….私が長年、胃痛で悩まされ、胃薬を何回も処方されるが、良くならないし、胃カメラも3回ぐらいやっても異常なしだったと言っても、どこの医院でもすぐ胃薬の処方で終わってしまったのです。
今考えると、50歳前後は自分のキャリアの中でとても忙しい時でした。仕事を終えて夕方から大学院に行き、夜遅く帰ってから家事もしなくてはいけない。そのため、食事はなるべく簡単に早くできるようなもの、睡眠は毎日5時間以下、スポーツジムに行く時間はなく、車通勤だったので歩数は微々たるもの。もちろん、減量をするために集中的に運動をしたりはしたが、長期での運動はしていなかった。残業が多かったのでストレスは最高値。これでは、当然胃痛も良くならないでしょう。
食事、運動、睡眠、ストレスコントロール
機能性医学では、1食事、2運動、3睡眠、4ストレスコントロールが治療の基本にあります。
その中でも特に食事の重要性について学んだ時は眼からうろこが落ちるようでした。もちろん食事が大切であることは知っているつもりでした。しかし、食事が薬となるということは知らなかったし、考えることもなかった。ある日、Dr. Hymanが、”Food is not like medicine”, but “Food is medicine” (私たちの食べ物は薬のようなものではなく、薬そのものである)と話しているのを聞きました。その後たくさんの例をあげて、食事を正しくしたことで症状が改善した症例を紹介してくれたのです。それを聞いた後、食べ物は本当に薬であるとつくづく気付かされました。それに加えて睡眠、運動、ストレスマネージメントは健康であるためには重要です。
パレオダイエット
機能性医学ではパレオダイエットを推奨します。少しの肉と魚類、そしてたくさんのカラフルな野菜を食べること。そして、加工されたものや甘いもの、小麦粉は避ける、油も安い食用油を使わない。
私もなるべくパレオダイエットにするようにしていますが、完全にパレオダイエットいうのは難しいです。時には甘いのも食べたいし、仕事をしながら100%家で食事を作るというのは難しいです。有機野菜や有機の肉も高いし、近所のスーパーではほとんど売ってない。でもだからと言って諦めるのではなく、できるだけ食事は家で作るようにし、無理な時は持ち帰りの夕飯にすることもあります。そして日曜日は甘いものや菓子パンを少し食べてもオッケーとする。そうやっていくと結構継続できました。
健康がすべて(Health means everything!)
機能性医学に出会ってからの私は、私たちの人生では健康がすべて(Health means everything!)であり、健康でないとお金がいくらあってもハッピーにはなれない、ということを心の底から理解したのです。そして、いつまでも若く、健康でいたいし、自分が死ぬ時は「ピンピンコロリ」でいきたいな〜と!!